今回はプログラミング言語を始めて勉強する本当の初心者が心を折らずに済むように、書籍やインターネットの掲示板などで見かける「初心者」という言葉の意味について解説します。
目次
本やネットで言うプログラミング「初心者」の意味
本やネットで「初心者」と言う言葉を見かけたら3つの意味があります。プログラミングの勉強に始めて取り組む本当の初心者の方が勘違いしてしまわないように、その3つの意味を解説します。
この言葉は誰が使うかによって意味が異なります。
1.エンジニアなど他言語を習得済みの人の言う「初心者」
まずひとつ目は、エンジニアなど既に他のプログラミング言語を習得済みの人が言う場合の初心者の意味です。この場合の初心者はその言語は初心者といういみです。プログラミングそのものが初心者と言う意味ではありません。
この人達はプログラミング的な思考や基本文法としてどのようなものがあるかは既に当たりが付いているか、すでにある程度そのプログラミング言語を使う事ができます。そして比較的不慣れなプログラミングの話をするときに「初心者です」と言います。
プログラミングの入門書を購入するときには注意が必要な場合があります。「初心者」向けと書いてある本も、他言語との比較で解説されているものもあるので注意が必要です。
2.素なのか謙虚なのか嫌みなのか、ある程度できる人の言う「初心者」
知恵袋などの質問の投稿欄などで「VBA初心者です。~でエラーが直せません」などというのをよく見かけます。そしてその中身がある程度高度な場合があります。
彼らはある程度のプログラムを書く事ができるので初心者というのは妥当ではありません。素なのか謙虚なのか、嫌みなのかは分かりませんが、気にする必要はありません。
そもそも初心者と言う言葉自体が主観的な言葉です。「謙虚な人が質問しているのだ」と前向きに捉えて流しておきましょう。
逆に、自分がある程度勉強して実力が付いてきたらむやみに自分のことを初心者と自称するのは辞めておく方が良いと思います。嫌みに聞こえてしまう事があるためです。ネットではなく、現実社会でも相手に自分の実力を低く思わせてしまい、結果的に相手に恥をかかせることにもなりかねません。
心の中では謙虚に自分はまだまだだ、と思いつつ、人前では自分のことを初心者と言わない、と言うのがバランスが取れている大人の対応だと言えるでしょう。
3.本当の初心者が言う「初心者」
3つ目が本当の初心者の意味です。プログラミング自体を勉強したことがないか、ほとんどないため、どの当たりまでが初心者というのかの感覚も分からない状態です。
もしあなたがここで言う本当の初心者であっても、初心者と言う言葉は使うべきではありません。なぜなら、上で説明した1や2の可能性もあるからです。その時は「プログラミング自体を勉強したことがありません」とか、「○○で条件分岐まで勉強しました」などと言えば客観的に自分がどの程度の実力かを相手に伝えることができます。質問をする時などは自分の実力を正しく相手に把握してもらうことで、適切なアドバイスを得やすくなります。
<2019/9/22追記>
本当の初心者からレベルの高い人まで絶対評価でレベルを判断できるよう、VBAのプログラミングの実力を段級で定義しました。
Excel VBAの実力(レベル)を定義してみる 初心者~四段をご参照ください。
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