入門者~初心者向けVBA解説記事シリーズの2回目です。今回はプログラミングの重要な文法に踏み込んでいきます。一回目はExcel VBA入門 本当のど初心者向け①とりあえず何か書いてみるです。
この記事は入門~初心者向けです。
レベルについてはExcel VBAの実力(レベル)を定義してみる 初心者~三段をご参照ください。
目次
変数を箱に例えて意味を理解する
この記事は、プログラミング自体が初めての人が、最初に選ぶ言語にVBAを選んだ場合に、入門者が初心者を卒業し、初級者の入口までレベルアップするためのシリーズの2回目です。
変数は箱あるいはメモ
変数というと難しい響きがありますが、要するに箱のようなモノだと思えば良いです。変数という箱には数値や文字列のような値を入れておく事ができます。あるいはメモのようなモノとも言えます。後ほど使うために一時的に書き込んでおくメモですね。
変数の箱に文字列を入れてみる
[https://www.mutable.work/entry/for-real-vba-beginner-1:title=Excel VBA 入門 本当のプログラミング初心者の業務効率化の始め方とその第一歩①(全2回)]のサンプルコード再掲
Sub 初めてのプログラミング() Cells(1, 1) = "こんにちは" End Sub
これはワークシートの一丁目一番地に「こんにちは」と書くプログラムでした。この「こんにちは」を変数に入れてみます。
Sub 初めてのプログラミング() あいさつ = "おはようぅぅぅ!" Cells(1, 1) = あいさつ End Sub
””で囲まれた部分は文字列です。「あいさつ」には””がついていません。つまり、これは文字列では無い、と言う事です。VBAではこのように突然出てきた””がついた文字で始まる言葉を変数と捉えます。プログラミングにおける変数はよく箱に例えられます。一時的に値を箱の中に入れておくイメージだからです。一時的に記録しておくと言うイメージから言うと、メモだと思っても構いません。もちろん、中学校の数学で習った変数のイメージでも問題ありません。
Sub 初めてのプログラミング() x= "おはようぅぅぅ!" Cells(1, 1) = x End Sub
今回はxを変数名にしました。しかし、変数名分かりやすい方が良いです。このようにxなどとつけると、後にプログラムコードを見たときにどんな値を入れるか分かりにくくなってしまいます。次は、xではなく、より分かりやすい変数名を準備して変数を試してみましょう。
セルの番地の指定に変数の箱を使ってみる
セルは番地で表現できていますよね。セルの番地を変数で表現してみましょう。
Sub 初めてのプログラミング() あいさつ = "おはようぅぅぅ!" 行番号 = 3 Cells(行番号, 1) = あいさつ End Sub
変数に一旦、数字を入れて、それを使うイメージができたでしょうか。
しかし、メリットがまだよく分からないですよね。行番号に2をいれて、Cellの行番号を入れるところに変数名である「行番号」を入れましたよね。だったら、最初からCells(2 ,2)ってやればいいじゃん、と。これについて簡単に説明します。
変数を使う事の意味
今回は「あいさつ」や「行番号」といった変数に、値を直接入れました。しかし、実務的には初めから値が分からない場合があります。例えば日々何かのデータを処理しているとして、データの量が毎日異なる事は普通です。
売上データだったら、毎日売り上げ実績は異なるので、行数が異なるのが自然です。このように、状況よって変わるもの、計算でしか求められない、プログラムの中に書き込んでおけない値を変数にしておきます。こうすることで、「最初の行から最後の行まで同じ処理を繰り返す」と言う事をプログラムとして書き込むことができます。これが、変数という箱、あるいはメモの価値です。
VBA入門、変数は箱まとめ
この記事の内容をまとめると下記の通りです。
- VBAによるプログラミングの変数のイメージは、箱またはメモ
- 始めから値が分からない場合であっても変数であればプログラムの中に書き込んでおくことができる
以上、プログラミング初心者・入門者の一つ目の山、変数に関しての解説でした。
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