「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」はもう古い、という論調は2010年くらいにはすでに耳にするようになっていて、昨今では「カク・レン・ボウ(確認・連絡・相談)」から「コマツナ(困ったら使えるヤツに投げる)」と言ったモノまで、大喜利風味のスローガンがかまびすしい。
ちょっと本質に立ち返ってみたいと思います。
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ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)はもう古い、と言う良く聞く話
ホウ・レン・ソウは言わずと知れたビジネスの要諦で報告・連絡・相談の頭文字を取ったものです。語呂の良さからか知らない人はいない程浸透していて、手垢が付いてテカっているので使いたくない、というか恥ずかしいくらい有名なものです。
【 ホウ・レン・ソウはもう古い】という昔からの論調はどのような主張が主だったものかというと、報告の部分で「○○が××しました」と事実だけを伝えても「で、どうしたの?」となってしまうので、単なる報告では不足だ、というものです。単なる事実ではなく、「○○が××しました。よって◆◆の対応をしましょう」といった提案までしましょう、だとか、「◆◆の対応をしますか」といった確認までしましょう、というのがそれらの主張です。
題名にあるカク・レン・ボウはホウ・レン・ソウのホウを報告から確認に置き換えたものです。マシにはなっていますが、余り変わっていないですね。まあ、根っこは同じです。
子供への教育なら語呂の良さで教えるのはアリだけど・・・
小学校低学年くらいの子供に、「困ったことがあったらイイなさい、パパやママが知らないともっと困ることになるからね」と言うのはアリだと思います。語呂の良さから覚えてくれるでしょうし、小さい頃に語呂の良さで覚えたようなことって、深く記憶に残って財産になりますよね。子供相手に教えるのなら大いにアリだと思います。
別に【ホウ・レン・ソウ / カク・レン・ボウ】が悪いわけではない
そろそろ結論に移ると、子供に対して言い聞かせるような語呂を大人通しが使うような、職場はレベルが低すぎる、と言う事です。別に【ホウ・レン・ソウ / カク・レン・ボウ】そのものを強く否定したいわけではないのです。イヤなことはイヤですが、問題の本質は語呂の良い文言ではなく、そういう言葉で人にものを伝えないといけないような職場がまずいと言うことです。
だからアホみたいなスローガンは辞めよう、損明日ローガンがなくても自然に情報が行き交う職場に仕様、というのが私が本来言いたいことなのでした。
報告のホウを確認のカクに置き換えたり、提案にしたりと言った工夫はすればいいと思います。それは、どうぞ進めて下さい、と言う話です。