ゆんの業務改善ブログ

①生産性向上 ②業務改善 ③自動化 について情報発信しています。VBAプログラムは本当の初心者から他のアプリケーションを呼び出して使う上級者的な使い方まで幅広いレベルで解説していきます。

業務改善は歓迎されない?|業務ハックを煙たがる人の思考と対処法

業務ハックと言う言葉を聞いたことはありますか。最近(2019/12/15時点)ネットで業務ハックを進めた優秀なサラリーマンが退職を余儀なくされた経緯のブログが話題になっています。

業務ハックとは何かを解説した上で、それを嫌う人がどういった思考をしているのか、それについての対処方はどうすべきか、について考察していきます。

目次

業務改善(業務ハック)の進め方のコツ

いきなり結論:忖度すべき相手は周囲や上司ではなく自分自身

結論だけ知りたい人のために、先に結論を言います。結論は「周囲の目や上司に対して過剰な忖度(そんたく)をする必要はない。忖度をするならその相手は、自分や社長、株主だ。本当にやるべき事をやろう」です。

まずは前提知識を共有しておきます。

業務ハックとは

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業務は仕事の作業のことです。ハックとは開発とか改善をするという意味です。作り上げるイメージが近いと思います。例えばライフハックは日常で便利な方法を開発したり工夫して編み出すことですよね。業務ハックは仕事の進め方の改善とか開発、と言う意味です。つまり、業務改善のためにムダを省いたり、作業の流れを標準化したり、自動化を進めたりする工夫をすることです。

業務改善が美徳ではない職場

実はこの記事はTwitterで流れてきたブログについて思うことがあったため、私なりの考えをまとめてみようと思い、ブログ記事にしたものです。そのきっかけとなったブログが下の2つです。

↓この記事のきっかけになったブログ
note.com
www.orangeitems.com

業務効率を高めたり自動化を進めることが、職場や立場にによっては必ずしも美徳ではない場合がある事がうかがえます。職場自体が改善を歓迎する風土があれば問題ありませんが、そう言えない職場もあることでしょう。こんな中で、業務ハックをどう進めていけば良いのかの知見を得るため、業務改善、自動化と言った業務ハックを煙たがる人の思考を考察していきます。

「仕事」の意味をはき違える現場

業務ハックに理解が得られない職場の特徴は、その職場を構成するメンバーが仕事は労働時間をお金に関する事であると認識している事です。イタイ。

仕事の本質は「付加価値を生み出すこと」です。付加価値とは何かというと、売上高から原材料費を引いたものです。よく粗利益と呼ばれている利益とほぼ同じものです。つまり、営利で行う全ての仕事は直接的か間接的かは異なりますが何らかの形で売上の増加か原材料費を下げることのどちらかに、貢献をしているはずです*1

間接部門にいるとこの感覚が実感できにくい為、業務改善や自動化と聞くと「労働時間や賃金というコストを減らすことだ」、と言う勘違いをしてしまいます。付加価値は売上高から原材料費を引いたものですよね。この式に、労働者の賃金は含まれていません。だから、業務改善や自動化を進めても、もともと労働者の賃金とは関係ないのです。意外ですか?

付加価値から労働者の賃金が支払われていると言い変えれば理解しやすいと思います。つまり、原材料を売れるモノに変える作業が付加価値(=粗利益)を産んでいて、その付加価値の部分の一部を労働者に分配していると言うわけです。

ここまで理解出来れば、業務改善や自動化が労働者の仕事を奪うのではなく、原材料を価値の高い売り物に変えることができない人が仕事を失うのだという事が分かります。業務改善や自動化で作り出した時間によって、品質を高めたり、より付加価値の高い製品を考えたりすることが、付加価値の向上となります。

業務改善や自動化は、労働者が生み出す付加価値を高めるチャンスなのです。ここが分かっていないと、自動化やAIが人の仕事を奪うと言ったようなトンチンカンな不安にとらわれることになります。

潜在的に自信のない人々

経営層や責任者の中には、そろばんと紙で帳票をつけていた頃の記憶が残っている人もいます。あるいは、一つひとつマウスとキーボードでシステムに数値や文字を入力するだけの仕事の人もいます。この人達は自動化や業務改善といった業務ハックを恐れます。自分の価値観や、存在意義を否定された様な気がするのではないかと思います。これは私の推測です。

しかし、そのような人たちも業務改善や自動化を恐れる必要は全くないように思います。なぜならば、彼らも時間を作ることができれば、空いた時間で新しい知識やスキルを身に付ければ良いだけの話だからです。でもそう簡単にはいきません。彼らは勉強したり努力してスキルを身に付ける事を嫌っているからです。勉強したりスキルを身に付けようとする人であれば、変化を恐れることはそもそもないはずです。

結局甘えなんですね。

実際はそれらの人達を相手にしていかねばならない

しかし、業務改善を担う側の私たちも、業務ハックを煙たがる人を「甘い」と切って捨てるわけにも行きません。それをしてしまうと、上で紹介したように、自分が煙たがられたり、ひいては職場を離れなくてはならない自体になりかねません。

私が考える対処方は「丁寧に説明する。」コレにつきます。楽になる、ミスが減る、品質が安定する。さらに業務プロセスや自動化ツールに関してドキュメントを残しておけば、業務内容がブラックボックスになるどころか、むしろ明確になります。属人化が防げるのでより柔軟な組織になります。このような業務ハックのメリットを丁寧に説いていくことです。

「属人化が防げる」のところで「あなたは要らない」と言っているわけではないこと。むしろあなたにとってとても良い話である事を分かってもらう必要があります。

最後に私の意見

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業務ハックを煙たがる人達へ丁寧な説明をした上で、それでも業務ハックについて理解が得られないようなら、その職場は去ってOKだと思います。会社はスキルアップさせてもらう為に行くのであって、人生を浪費させるためにあるわけではありません。時間をお金に変換させるために行くわけでもありません。給料は副産物的なもの、位の捉え方でいいと思います。(実際はもらえないと困りますが)

できる限りの努力をして、ムリならあっさり転職。コレで行きましょう。別に転職を進めているわけではありません。いつでも転職できる実力を持つ為の努力を怠らないようにしつつ、今の会社で業務ハックの経験を積みましょう。得られるモノがお金以外になくなったら、転職してOKです、というのが私の意見です。

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*1:関連記事: www.mutable.work