組織で長く働いていると、職場によっては毎日同じ事の繰り返しで、刺激がなく、倦んで来る事があります。今回はより良い人生を歩むために私が心掛けていることを解説します。
目次
そもそもなぜ、今の職場に居るのか
本題に入る前に、前提を整理しておきたいと思います。冒頭で組織で長く働いていると、という話をしました。
そもそも同じ職場に長くいる理由は何でしょうか。大企業で安定しているからでしょうか。色々な理由があると思いますが、自分がそこにいる理由は即答できるようにしておくと良いと思います。人生の多くの時間を割くことになる仕事。大事です。何故今の職場にいるのかを意識してみましょう。
無理して続ける必要は全くない
私はこれまで、責任感が有り、すばらしい人間性をお持ちの方にたくさん出会ってきました。そういった方々によく見受けられる勘違いが、「私がいないと職場が回らない」です。
相当頼りにされて評価されていても、居なくなってもあなたの会社は潰れません。あなたがいなくなった直後は、周囲も困ると思いますが、1ヶ月もすれば、誰かが何かしらの方法で穴を埋めます。
責任感で、同じ職場に居続ける必要はありません。
成長を感じるかという判断基準
自分が今の職場にいる理由は描けましたか?複数でももちろん構いません。
その中に「自分自身が成長できる」と言う理由がなければ、その判断基準を加える事をお勧めしたいと思います。
仕事は人生の中で多くの時間を占めます。お金のためだけに時間を使うのは勿体ないです。今の職場に満足しているお金の以外の理由がある方が良く、その中でも私が重要視しているのが、この成長できるか、と言う視点です。
今の職場にいる理由が欠けたときはあっさりその会社を辞めてしまってもいいです。というか、その場合は早くやめた方がいいです。いつでも辞められる、つまりすぐに次の仕事にありつけるような状況を保つ為にも、自分が成長できる環境にいるかを確認することは大事です。
自分自身をアップデートする
さて、今の職場が自分の成長に役立つことが確認できたら、日々の心がけについて見ていきましょう。
どんなに恵まれた職場にいても、その環境でどれだけ成長できるかは自分次第です。成長って与えられるものではなく、自分から掴みに行くものなんですよね。
知識のアップデート
まずは知識のアップデートです。漫然と情報を眺めても効率が悪いので、トレンドに関する知識、専門領域に関する知識、専門領域の周辺に関する知識、とカテゴリー分けして解説します。何かを勉強するときは、何のためにその勉強をしているのか、どのカテゴリーに属する知識をアップデートするのかを意識しましょう。
トレンドに関する知識
トレンドとは、流行の事です。トレンドの知識をアップデートするときに気を付けるべきは、話題の規模感です。多くの「イイね」を集める為のトレンドの収集と事業運営で海外進出するかどうかの判断の為のトレンドの収集は方向性が異なります。
同僚との話題、上司との話題、取引先との話題、プレゼンテーションのキャッチなど、様々な角度(方向性)からトレンドをアップデートするようにしましょう。
私は新聞の切り抜きをファイルに入れて持ち歩いており、1ヶ月に1回中身を入れ換えています。不要になったものは捨てちゃいます。
ちなみに朝刊の下の方にある本の広告はおすすめです。現在どんな話題が本となって売れているのかがわかるので、本そのものと言うより、最近はこういう本が読まれるようになってきたのか、と時代の流れとしてトレンドを掴むことができます。
専門領域に関する知識
自分の本業の知識のアップデートです。一流の仕事をするには、プライベートな時間を使って自分の専門性を高める努力が必須だと考えています。
ただ仕事を右から左に流すだけなら誰でもできます。一流を目指すには絶えずアップデートしましょう。
主に本による知識の深化と共に、古い知識のアップデートを図ります。ネットだけで済ませようとせずに、文献に当たることを厭わない姿勢が必要だと思います。
専門領域であれば、何を勉強するべきかは本人が、良くわかっています。それをしっかり進めていきましょう。しかし、これだけではもう一歩足りません。
専門領域の周辺に関する知識
自分の専門領域を深め、アップデートする事に加え、その周辺の知識をいれることが非常に重要です。天と地ほど差がつきます。
例えば、サーバサイドのエンジニアだけどフロントエンドも相談に乗るくらいならできるとか、機械工学が専門だけど電気もわかるとか、マーケティングが専門だけど営業もやった事があるとか、そういうことです。
こういった周辺知識は本業の知識や技術に対して、かけ算で効いてきます。足し算ではありません。自分の本業を最大限発揮するためにも周辺知識のアップデートを、心がけましょう。
価値観のアップデート
知識や技術だけでなく、価値観にも磨きをかけていきましょう。価値観は別に無理して変える必要はありません。一方でずっと同じグループの中だけで生きていると、心地よいですが、世の中の流れに取り残される可能性があります。
自分の専門や専門外の人と交流を持つなどして、同じところに滞留し過ぎないようにしましょう。
例えば私は、勤め先のOBの方とお会いしたり、外部の取引先との交流を大切にしています。人と会う仕事も単に
こなすのではなく、このような視点を持つことで、有効に活用していきましょう。
同じグループではない人と会うことは、仕事に対する考えなど、自分の知らない視点を得る機会でもあります。そういう意味で、仕事の延長の人間関係ではない人間関係も多いに大切にしましょう。