ゆんの業務改善ブログ

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2020年 社会人に求められるスキルセット【労働の「賞味期限」長く】|2020年1月3日付・日本経済新聞コラムを読んで思う

2020年1月3日付、日本経済新聞朝刊「逆境の資本主義」コラム【労働の「賞味期限」長く】の見出しが目に止まりました。AIやIoT、自動化が浸透してきた今、今後の社会を生き抜いていくために身に付けるべきスキルとはどのような事なのかを考えてみました。

まずは2020年1月3日付、日本経済新聞朝刊「逆境の資本主義」のコラムを抜粋します。

(前略)
「知」が価値を持つ今は、年齢や肉体の衰えとは関係なく優れたアイデアを出す人が果実を得る。新しい地平の働き手を支えるデジタル化が、資本主義を成り立たせてきた資本家と労働者の境界を消し始めた。
(中略)
米国では組織に属さないフリーランスが27年にも就労者の過半を占めるという予測もある。
(中略)
「デジタル時代はスキルの陳腐化が格段に速まり、労働者の安定性が揺らぐ」と語る。
 技術が誕生するたびに一部の労働者は職を奪われたが、それを上回る需要が雇用を生んだ。時間や肉体ではなく知で勝負する時代には、働き手の「賞味期限」は伸びる。新しい時代に合った制度や人材教育にどう舵を切るか。新しい競争が始まった。

(以上、2020年1月3日付、日本経済新聞朝刊「逆境の資本主義」のコラムより抜粋)

現代の状況を自然に捉えた解説だと感じます。確かに歴史を振り返れば、産業革命や技術革新のたびに職がなくなり、雇用が創出されてきました*1。知識や技術で勝負ができるので、工場での肉体労働など若さに頼る必要がなくなったため、体力的に長く働けるようになった事を【働き手の「賞味期限」は伸びる】と表現している訳ですね。

ここで、疑問が生じました。賞味期限が延びるのは人それぞれではないか、と言う疑問です。肉体的な限界が伸びる一方、精神的な「賞味期限」はむしろ速まるのではないかと言う事です。抜粋の冒頭にある通り、【「知」が価値を持つ今は、年齢や肉体の衰えとは関係なく優れたアイデアを出す人が果実を得】ます。フリーランスで仕事を請け負ったりYoutubeなどで情報や娯楽を発信する働き方が普及しつつある事を鑑みれば自明でしょう。この波に乗れない人が一定数要るのでは無いか、むしろ、日本全体で見たときには「賞味期限」は短くなる人が多いのではないかと言う懸念が生じました。

平成の後半生まれや例話の時代に生まれる世代はこの時代の流れが当たり前の中なので問題なし、または、社会人は今をどう生きるかという考察の対象外とします。問題は現在の概ね30歳以降の世代だと思います。もっと言えば本当は年齢など関係ないのですが、概ね30歳以上に「賞味期限」が短くなる人が多くいるのではないかと思います。

この世代が【デジタル時代はスキルの陳腐化が格段に速まり、労働者の安定性が揺らぐ】時代にどういったスキルを身に付けるべきかと言う事です。肉体的には「賞味期限」は伸び、「スキルの陳腐化」が速まるなら定年まで逃げ切りなんて到底ムリです。

そこで身に付けるべきスキルは、スキルを素早く身に付けるスキルだと考えました。ムダのない勉強法や早く読む方法や記憶術など、テクニックは色々あると思います。根底に、どんどん身に付ける、日々吸収するのが当たり前、そういうマインドセットが一番大切なのだ、と言う事を私の感想の結論としたいと思います。

*1:調べてみると、産業革命などの大きな変革以外でも消えた職業はたくさんあるようです。例えばタイピスト。35歳の私からしたらなんだそりゃ、て感じですが、昔はタイプライターで字を高速で打鍵する専門職があったそうです。いま存在している仕事が将来なくなることは結構、普通のことなんですね。