ゆんの業務改善ブログ

①生産性向上 ②業務改善 ③自動化 について情報発信しています。VBAプログラムは本当の初心者から他のアプリケーションを呼び出して使う上級者的な使い方まで幅広いレベルで解説していきます。

電車が遅延すると必ず会社に遅れてしまう人の特徴|対応力を高める方法

電車が止まったり遅延したりすると会社に必ず遅刻してしまう人がいます。ここで電車が止まるというのは台風の時の計画運休のようなものではなく、人身事故や信号機の不具合といった突発的なものです。このような人達が電車が止まるたびに毎回会社に遅刻してしまう原因を考察する事により、想定外の出来事に対処する力を磨いていく方法を検証します。

目次

想定外の出来事への対応力を向上させる方法

ビジネスにおいても家庭においても、想定外の出来事というのはしょっちゅう起きます。ということは、想定外の出来事に対応する力が人生において重要な能力であると言えるでしょう。今回は、想定外の出来事への対応力が低い人について考え、その逆を行く事で対応力を向上させる方法を磨いていきます。

想定外の出来事への対応力が低い人の特徴

それでは早速対応力が低い人の特徴を見て行きます。

  • 対応できなくても仕方がないと思っている
  • 起きることは仕方がないと思っている
  • 対応できないのは自分だけではないと思っている
  • 対応できなかった理由を説明すれば周囲の理解を得られると思っている

イメージしやすいように、具体的な例を挙げてこれらの特徴を確認していきましょう。

電車が遅延すると必ず会社に遅れてしまう人の例

落雷の影響で信号機の故障で電車が止まってしまった朝を考えます。会社に向かう電車が止まってしまいました。復旧のめどは立っておらず、駅には人があふれています。Aさんは駅で困り顔。

一方、会社では
「今、電車止まってるらしいよ」
「へ~そうなんだ」
「落雷だってさ。」
「Aさん多分遅刻だね~w」
と言う会話がされています。

しばらくすると会社にAさんから電話がありました。電車が止まっているので始業時刻には間に合わないこと、タクシーも長蛇の列でいつになるか分からないこと、振り替え輸送の駅まで歩いて10分以上は掛かることが電話口で説明されました。上司は慣れたモノで「はいはい。なるべく早く来て下さいね」

Aさんの特徴を具体的に見て行きます。

対応できなくても仕方がないと思っている

【いつもと違うから、対応の方法が分からなくても仕方がないですよね。それに、駅に到着して初めて電車が止まっていることを知ったので、対応なんてできなくても仕方がないですね。Aさんは悪くないです。】

本当ですか?落雷が起きるような天気なら電車が止まるかも知れない、いつもより込んでいるかも知れない、など予言者出なくても想像できますよね。もっと言えば、前日の夜から、天候が悪いことは知っていたのではないでしょうか。30分早く家を出れば済んだ話です。駅に着いてから知った、と言う時点で手遅れです。

想定外の出来事が起きることは仕方がないと思っている

【電車が遅延したのはAさんの責任ではありません。Aさんが落雷を起こしたのではないし、信号機を設置したのもAさんでもありません。想定外の出来事が起きることを止めることはできません。仕方ないですね。】

それは本当に想定外の事だったのですか?と聞きたいところです。確かに予期せぬ事が起きる事を止めることはできません。しかし、天候が悪ければ落雷は予想できなくても、電車が止まったり遅延したりするかも知れない事は十分予見できたはずです。そもそも想定外ではないのです。

対応できないのは自分だけではないと思っている

駅で右往左往する人達を見て、会社に遅刻するのは自分だけではないと自信を深めている状態です。30分早く家を出てすでに会社に着いている同僚の事は頭にありません。対応できない人の特徴は、「対応はその場でするものだ」と思っていることです。駅に着いた時点で既に手遅れです。そこからできる対応などありません。

まず、正しい対応は「家を30分早く出る」「はじめから地下鉄に乗る」と言った危機回避である事を知る必要があります。想定外の出来事そのものに対応するのではなく、そもそも想定外が起きそうな確率を減らす、事前に回避する間隔が欲しいところです。

対応できなかった事情を説明すれば周囲の理解を得られると思っている

これまで見てきた通り、対応力が低い人は電車が遅れたのは自分の責任ではなく、タクシーも長蛇の列で遅刻がやむを得ないのも自分の責任ではない、と思っています。事情を正しく説明すれば、理解を得られると思っています。事前に適切な対応を取って会社に間に合った人がいること、それが普通である事が分かっていません。

例外処理に弱い人の特徴の根本的な原因

以上、様々な特徴を見てきました。これらの特徴は全て、ひとつの根本原因によるものです。それは、想定が甘い事です。

想定が甘いと言っても、先の先まで読んで行動せよ、などと難しいことを言っているわけではありません。「天気予報で単なる雨ではなく、大雨で雷にも警戒と言っていた。何かトラブルがあるといけないから30分早く家を出よう。」立ってこれくらいのことです。

この想定が甘いと言うのは、会社での仕事や日常での家事にも当てはまります。「いやいや、仕事の時はもっと先を読んでちゃんとしてますよ」と言うのは間違っています。自分の想定が甘いことに気づいていないだけです。人より多くの仕事をこなし、想定外のこともたくさん起きるような難しい業務を担当しているにも関わらず、何故かいつも定時で帰り、忙しそうに見えない人がいませんか?

そういう人って「電車が遅れたから」と言う理由で会社に遅刻してますかね?多分Noです。想定が甘い人は仕事でも家事でも想定が甘いです。もし、あなたが遅刻の理由として「電車が遅れたから仕方なかった」という考え方なら、これを機会に改めていきましょう。仕事も家事もスムーズに進むようになります。

対応力を高める方法のまとめ

この記事の内容をまとめると下記の通りです。

  • 対応力とはその場の対応の力ではなく、予め想定外を極力潰し回避することである
  • 対応力が低い人の根本原因は想定の甘さにある
  • 対応力は仕事にも家事にも通じる

さあ、正しい想定と準備を行って、高い対応力を身に付けましょう。意識を変えて、気をつけるだけです。