ゆんの業務改善ブログ

①生産性向上 ②業務改善 ③自動化 について情報発信しています。VBAプログラムは本当の初心者から他のアプリケーションを呼び出して使う上級者的な使い方まで幅広いレベルで解説していきます。

AIとはどんな技術なのかどこよりも分かりやすく説明する

AIという言葉が定着して久しくなりました。そして過度な期待も落ち着いてきました。しかし、AIが具体的にどういう技術なのか、どういう仕組みなのかをあなたは説明できますか?

 

きょうは超簡単にAIとはどんな技術なのかを具体的に説明します。

 <目次>

 概要

ズバリ、AIとは機械学習で分析したデータをもとに、意思がある生き物が考えたかのように結果を出力することです。

機械学習の言葉についても説明していきます。ご安心下さい。

機械学習とは

機械学習はデータから傾向を学ぶことです。例えば住宅データがあるとします。そのデータにはその住宅に関する情報、例えば部屋の数、床面積、その地域の犯罪率、駅からの距離などとその住宅の価格が含まれています。

 

そのようなデータが沢山あると傾向が掴めます。たとえば下記の様な傾向が掴めます。具体的にはそれぞれの情報がどのように住宅価格に影響を与えるのかを推測します。すると例えば下記の様な住宅価格を計算するための式を得ることができます、

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そして、この部屋の数に掛けている1000万円や床面積に掛けている10万円駅までの距離に掛けているマイナス1万と言う値があります。この値ような値を重みと言います。与えられたデータに良く当てはまるように各重みの値を決めます。

 

このように与えられたデータに良く当てはまるような重みを求める計算を学習といいます。こうしてデータから学習して得た重みによって先ほどのような住宅価格を求める計算式が求まると言うわけです。ここまでできれば、部屋の数や床面積、駅までの距離と言った情報が分かれば、道の住宅の価格が推測できると言うわけです。これが機械学習の正体です。

 

AIは機械学習を使った商品

AIは機械学習を使った商品です。住宅の情報から住宅価格を推測する機械学習の例について説明しました。この出力を音声で出力したり、女性の絵や写真に吹き出しをつけて金額を言わせるようにすれば、あたかもコンピューターが考えて住宅価格をはじき出したように見えます。これがAIです。

 

ここでのポイントは機械学習は数学的に最もあてはまりのよい重みを計算で求めただけであって、部屋の数や床面積、駅までの距離といった単語とその数値がどういう意味なのかは理解していないと言う事です。AIというとパソコンが理解して考えるような気がしますが、パソコンが概念を理解しているわけではありません

 

ではなぜAIと言うかというと、それは機械学習の中にはより高度な深層学習という概念があり、深層学習の学習の仕方が、人間の脳の働きを参考にしているからです。学習と言っても概念を理解しているわけではありません。あくまで重みを計算する方法です。

 

まとめ

この記事の内容をまとめると下記の通りです。

  • AIは機械学習を使った商品
  • AIも機械学習もパソコンが概念を理解しているわけではない
  • 機械学習はあてはまりのよい重みを求める数学的な計算
  • 機械学習には深層学習という人間の脳を模した方法で重みを求める方法がある
  • 深層学習も概念を理解する方法ではなく、あくまで重みを求めるだけである

 

AIが優れた技術であることは事実です。これからは当たり前に使いこなしていく必要があります。ただ、その中身はあくまで数学的な計算であり、パソコンが概念を理解したり生き物のように意思を持っているわけではないことをしっかり理解しておきましょう。